皆さんこんにちわ。いかがお過ごしでしょうか。
今日がこの話のラストの予定です(笑)写真はコチラ
第8航空団 第8飛行隊 三菱 F-2戦闘機 平成のゼロ戦などと呼ばれる機。
一応国産で、メーカーは三菱重工。自動車も作る三菱。鉛筆は資本関係もない別会社です。
三菱と言えば、ランサーエボリューションシリーズ。あの電子制御の進化はすさまじいものがありましたね。
ⅠとⅡはたいした変更点もなく…Ⅲで大進化したかと思えば、Ⅳで別物への進化をして…
そのⅣのラリー仕様をノーマルで凌駕したⅤ。すごいものを見てきましたが…
そこに使われていたのも、戦闘機に使われていた技術のノックダウン版。
例えば、車のメーターって、30年前は
スピード、回転、水温、燃料量と必要なものがアナログでした。これは近年でも変わることはなかったんですが…
スピードと回転計に水温と燃料は変わることなく、中央のディスプレイにそれ以外の情報や、デジタルでスピードを表示させたりと、ちょこっと進化したくらい。
ところが、最新モデルはこうなってます
デジタルコックピット。
航空機の場合はグラスコックピットといい、液晶モニターが三つ。最初に貼ったF-2もそういう状態。
平成に入ったころに作られた航空機はCRTブラウン管でしたが、今は液晶モニター。
そして、このメーターは、
こういう表示で、いろいろ表示を変えられます。例えば、
ナビ!
もちろんセンターコンソールにも従来のナビ!
一応こういうのも軍事技術。
車で一番変わったな。と思うのは、エンジン制御ですね。センサーが増えていろいろ制御してるのはもちろんですが、一番はアクセルペダル(笑)
なにがかわったか?
形が変わったとか材質がかわったとかは一切ないんです(笑)
変わったのはここ。
これがスロットルの本体。古い車はここまでが、
こうして鋼線ワイヤーでつながっていて、足の動きに合わせてスロットルを制御していたんですが、今の車は
電子制御のドライブバイワイヤ。この技術、航空機です。
それも軍用機に使われた技術。それがフライバイワイヤ。当然F-2もフライバイワイヤ。
車と航空機で違うのは、安全装置や安全対策。航空機の場合は3系統の制御ワイヤになっていて、一系統が壊れても残り二系統で制御して帰投することが出来る点。
自動車はすべてが一系統制御で、どこかが壊れればチェックランプが点灯し不調になるのはそのせい。
じゃ、自動車も三系統制御にすればいいじゃないかと思うかもしれませんが、そこはコストとアフターサービスに問題が生じるために出来ないという現状。
戦闘機に関していえば、機体はそれぞれのパイロットが持ち回りで専用機と言うのはありません。
ところが整備士は機付けと言って、その個体専属のメカニック。さらに整備方法も自動車と違って、A整備、B整備、C整備と言うのが飛行時間ごとに決まっていて、必ずそれをするようになってます。
落ちたら大変なことになるので、そうならないように整備するんです。
話がそれましたが、このF-2のフライバイワイヤのすごいところは、パイロットが操縦桿やスロットルを握る手の発汗状態や温度を感知して、旋回するのか?スロットルを開けるのか?減速するのか?どの兵器を選ぶのか?というのをコンピューターが分析して動くというところ。
しかし、今はやりのAIではありません。なので、コックピットの映像で大きく操縦桿を倒すような映像をみたことがあるかと思いますが、あのような大きな動作をしなくても行きたい方向に飛ばすことができるという技術が搭載されていること。
次に自動車に積まれる技術はこういう技術でしょうかね?
そういった動かす技術を積む前に、センサー感知による自動ブレーキや自動運転の技術を搭載していると考えれば…
あくまでも予測です(笑)
その前に、ステアリングシャフトをなくして、足元すっきり♪してほしい(笑)
ま、日々こんなことを考えながら整備してます(笑)
でも、新しい技術って面白いですよね~
こちらは90年代にはすでに搭載されていて、ほとんど普及しなかったような気がしますが、キャノピーの中の緑色の部分。
ヘッドアップディスプレイ HUD というもの。これが進化したのがデジタルコックピットですが、戦闘機の場合はここに表示されるものはまた別の情報なので、これはあったほうが使いやすいのでしょう。
今日の最後の写真は…
バーナーを炊いて離陸してく後ろ姿。このエンジンもIHI 石川島播磨重工業製。元々はアメリカGE製。
GEはゼネラルエレクトロニクスと言う会社で、ほんの少しだけGM ゼネラルモーターズも絡んでいる…
自動車業界と航空機と軍需産業って繋がってますね~。
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